メッセージ
T.Iさん(中途入職)
出身地:静岡県 三島市
「ここなら何でもできそうだ」と確信
以前、薬局で働いていた頃「2週間に1回施設に訪問していた患者さんの処方せんが、受診予約日を過ぎても届かず、問い合わせたときには既に搬送先の病院で亡くなられていた」という経験がありました。当時、急変時の連絡は薬局には入らず、薬剤師として患者さんの生活に寄り添っていると思っていたのにどこか疎外感を感じ、もどかしい気持ちでいっぱいでした。そして、入院した際にはどのような治療が行われ、どのように薬剤師が関わるのか、未知の領域に非常に興味を持ち始めました。
病院への転職を考えていた時、「まだ未熟な部署だから、薬局での経験をぜひ皆に共有してもっと盛り上げてほしい。」と花香部長から話をされ、入職を決意しました。もっと患者さんや多職種と関わりあいたい、新しいことにチャレンジして薬剤師の活躍の幅を広げたい、という私の希望を全て聞いて応援してくれました。同年代のスタッフが多く、雰囲気も良かったので「ここなら何でもできそうだ」と確信しました。
幅広い領域を学ぶことができる
私が初めて配属された病棟は脳神経外科・循環器科です。薬の種類が多く、服薬管理が非常に大変です。日本における循環器系疾患による死因の第1位は心不全であり、いかに心不全のリスクが低い状態を維持するか、重症化させないかが重要です。そのためには適切な指導が必要だと感じ、心不全療養指導士の資格を取得しました。また、栄養を見直すだけで病気や怪我が改善することもあると思っています。先輩のサポートもあり、NST専門療法士の資格も取得しました。栄養状態が改善することで1種類でも薬の種類を減らせると良いなと考えています。
現在は消化器外科・泌尿器科の病棟に配属されています。まれに高血糖で手術を延期する患者さんに遭遇します。合併症の多い糖尿病は様々なリスクを伴うものの、自覚症状が出づらく、患者さんの意識も低くなりがちです。糖尿病が原因で自分らしい生活が送れなくなってしまう人を減らしたいと思い、糖尿病認定薬剤師を目指し勉強中です。
実習担当として、薬剤師の魅力を伝えていきたい
薬剤部では、薬学部の実務実習生を積極的に受け入れています。学生のうちにたくさん経験して視野を広げることが、就職後の薬剤師としての働き方に活きてきます。私は実習担当として、実際の処置の見学やチーム医療のラウンドやカンファレンスなど、学校の授業では学ぶことのできない体験ができるよう他部署にも協力を仰ぎ、スケジュール調整をしています。薬剤師国家試験に合格することが目標ではなく、どのような薬剤師として働きたいか?をイメージしやすいように、自分の業務にはできるだけ同行させ、学生に問題解決を促すよう心掛けています。実習の最後には必ず症例発表の時間を設け、そのための準備もサポートします。学生からの質問で自分が今まで見落としてしまっていた問題に気付かされることもあり、指導しながら私も学びを得ています。学生から「先生みたいな薬剤師になりたいです」と言われた時には、感動とともに、期待を裏切らないよう明日からも頑張ろうと思えます。
〈鹿島アントラーズの応援〉
鹿嶋市のサッカーチーム「鹿島アントラーズ」を夫婦で応援しています。旅行も大好きなので、旅行もかねて、北海道まで応援しに行ったこともあります。
休日の過ごし方
※メッセージの内容は、2024年当時のものです。